浦田萬太郎
(旧姓名：北川智大)

兼ねてより衣類の生産背景に関心を持ち
環境に配慮された素材=透明性
公正な取引での流通、製造、販売=公平性
といった倫理的な装いの追求を続ける
しかし角度や視点によって
正解や不正解、善悪が様変わりする
状況の変化に困惑を隠せず
すべて自身の手により被服を作ることを決意
2020年より独学で制作を開始し
街のお直し屋や機織り工房にて
懸命な修行を積んだ後
2023年満を辞してブランドを立ち上げる

ブランドネームの由来は自身の旧姓名である
「tomohiro kitagawa」
シグネチャーブランドはアイテムに対しても
作り手のイメージを色濃く
反映させるだけに躊躇がありましたが
一方で
諸行無常な幻影世界のなかで
被服という媒体を通した存在の痕跡を
残したいという想いが根底にあったことから
人生の転機をきっかけに
氏名すべてを変更し
自身でありながら自身でない
そんな曖昧な人物となった架空の存在を
ブランド名へ冠し託すことに決めました

ブランドロゴのデザインは
敢えて文字を砕けさせることにより
この世の儚さと
侘び寂びの美しさを表現しています
また経糸と緯糸の協業により
生まれる織物の構造のように
作り手(経糸)と纏い手(緯糸)の
想いの共存から織り成される
衣類であってほしいと
祈りを込めて
緯文字を欠いた経文字ベースの
オリジナル書体を使用しております

Design：浦田沙緒音
Instagram：@shionurata

古より継承される 悠久の歴史を誇り
様々な伝統文化が今もなお息衝く地
「京都」を拠点に活動
日本情緒漂う美しい景観が残る
町並の一角に工房を構え制作に励む

何も持たず生まれ 何も持てず死んでいく
そんな儚い人生のなかで
確かに自分がこの世界に存在したという
痕跡を残すため
想いを宿した
被服という媒体を創っています
これは原料から被服となるまでの
(栽培、紡績、染織、紡績)
衣類制作にまつわるすべての工程を
自身の手により担うことを目指した活動です